6月2日にインドネシアのジャカルタで開かれた、現地WordPressコミュニティの一大イベントである第3回Jakarta WordPress Meetupに、アジア各国を歴訪中のWordPress創始者にしてAutomattic社CEOのマット・マレンウェッグ氏(Matt Mullenweg)が登壇し、約一時間のスピーチを行いました。
インドネシアでは170万のサイトがWordPressで運用され、世界全体のWordPress利用人口の3.5%を占めています。「インドネシアのコミュニティそしてユーザーは私にとって誇りです」とマット氏。
スピーチより:
「今後WordPress開発はモバイルアプリケーションに重点を置きます。インドネシアでの携帯出荷台数は2013年の5,600万台から、2014年には6,000万台を超える見込みとのこと。現状WordPressのモバイル対応はPCと比較するとまだ劣っていますが、やがて携帯からあたかもメールを書くように簡単に、不具合も生じさせずにブログの更新ができるようになるでしょう。WordPressのシェア率を3ヶ月毎に1ポイント上げていき、4年後には2億人のWordPressユーザーを抱え、そのうち5,000万がインドネシアのユーザーである可能性があります」
「これらの目標達成のために、Automattic社は160億円の投資を行います。そしてWordPressの専門家と、顧客サポートおよびPR活動を行うHappy Engineersを世界中で新たに150人採用したいと考えています(Automattic社の現社員数は185名で、皆リモートで業務を行っています)」
マット氏は元々ミュージシャン志望で幼少より音楽を学び、サックス奏者でもあります。またバーベキュー好きで、CEO以外にCBTT(Chief Barbeque Taste Tester)という肩書もあるほど。
今回のJakarta WordPress Meetupでは、弊社インドネシア法人のメンバーであるValent Mustaminも、イベント翌日には関係者・メディア各社のインタビューに単独で応じるなど、中心的な活躍をいたしました。
中国では未だにWordPressが事実上利用できないという状況を抱えるなど、アジアでのWordPressの普及とその先にマット氏の見据える「パブリッシングを民主化する (a mission to democratise publishing)」という目標に向け、クリアすべき課題はまだ数多くありますが、弊社としても一層の尽力をし、Automattic様とアジアのWordPressコミュニティに貢献してまいりたいと考えております。