iDCサービス事業に強みがあるイーツ社
株式会社イーツは、iDCサービス事業としてマネージドサービス(24365監視、障害対応)やホスティングサービス、ハウジングサービス、ソリューションサービス(仮想化技術支援、サーバー・ネットワーク設計・システム構築・コンサルティング)、レンタルサービスなどを行っている、丸紅I-DIGIOグループの企業である。
株式会社イーツについて、株式会社イーツ 技術部門 平田氏はこのように語る。
当社イーツでは、iDCサービスをメインに事業を展開しています。いわゆるデータセンターの事業で、ホスティングサービスや監視運用サービスなどになります。その中でも、強みとしては、監視運用のマネージドサービスでのオペレーター(有人)による24365の対応ができることです。弊社データセンターだけではなく、パブリッククラウドや他社データセンター内のプライベートクラウドなど、環境によらず運用監視が可能です。また、マネージドサービスのメニューを豊富に用意しており、お客様の運用やご要望に合わせた個別の対応も行っています。お客様の業種業態によらず、サーバーホスティングにおける業務負荷の軽減やセキュリティ向上など幅広いご支援が可能です。
イーツ社のマネージドサービスの強みと、プライム・ストラテジーのKUSANAGIやアプリケーションの強みでの協業
協業の始まりは、プライム・ストラテジーが KUSANAGI 9 for VMwareをリリースしたことから、活用いただけそうな企業様に連絡をしていたときである。
イーツ社が今回プライム・ストラテジーとの協業を進めた理由がいくつかあった。支援中のお客様の中にKUSANAGIを使っている企業がいたこと、お客様の要件の中でイーツ社だけでは対応しきれないものがあったこと、プライム・ストラテジー側の密な対応があったことだ。
協業について、営業部門の長山氏と平田氏はこのように語ってくれた。
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最初のきっかけは、プライム・ストラテジーさんからお声がけを頂いたことでした。ちょうど当社のお客様の中で、KUSANAGIを使っている企業様がいまして気になってはいたのですが、お声がけ頂いてからお話も色々させていただきました。まず感じたのが、協業として組みやすいと確信したことです。それぞれ強みが違うと思っていまして、当社であればOSレイヤーまでに強みがありますし、プライム・ストラテジー社はOSの上に乗るミドルウェアやCMS部分までを対応できるからです。すでにいくつかのお客様でご一緒したのですが、プライム・ストラテジーさんはレスポンスも早く、密に対応をしてくれるためとてもやりやすいですね。
また、当社では、お客様先に常駐しているエンジニアがいますが、常駐しているとOS、アプリケーションなどに限らずお客様からのご相談を受けることがあります。一旦イーツ側で聞いて咀嚼するのですが、プライム・ストラテジーさんと組むことで対応できる領域を分解してトータルで支援できるのでお客様の満足度も満たせていると思っています。
具体的には、お客様とイーツ社のサーバー環境やマネージドサービス提供の一部分として、KUSANAGI8から9への移行、WordPressの最新化、PHPの最新化をプライム・ストラテジーが実施している。
ご支援中のお客様にもKUSANAGIとプライム・ストラテジーの協業
この協業体制にて、実際にご支援をしているお客様も既に2社いる。
まず1社目はマンション向けインターネット接続サービス等を提供するのA社である。所有しているWebサイトはWordPressや静的サイトであり、移行先であるオンプレミス環境のマネージドサービスをイーツ社が実施していたことから、プライム・ストラテジーとともに、KUSANAGI 9 for VMwareを提案し、WordPressの最新化やPHPの最新化を行った。
また、2社目は自社グループにて製造・販売している商品の国内販売店のB社である。自社グループ商品の魅力や活用のノウハウ情報を発信するサイトを運用されております。このサイトの監視サービスを提供する際にイーツ社が調査をしたところ、すでに KUSANAGI 8 for GCPをご利用されていた。そこで、KUSANAGIを知り、プライム・ストラテジーがWordPressの最新化とPHPの最新化行い、マネージドサービスをイーツ社が提供するという形をとっている。
イーツ社の平田氏はこのように語ってくれた。
A社は、イーツが監視運用とエンジニアの常駐を提供している企業様です。長くお付き合いしているお客様で、今回、お客様のオンプレミス環境にコーポレートサイトと他の複数のサイトを移設したいというご要望でした。そのため、プライム・ストラテジーさんにお声がけをさせていただきました。WordPressをご利用かつ、データ移行が必要だったため、プライムさんにお願いすることで、お客様のご負担を減らすことができました。
B社は、1年程前ですが、協力会社と行っている監視運用サービスのご要望がありご支援に入りました。ただ、お客様側で構成を把握されておらず、環境の調査から始めました。調査をしていくと、どうやらKUSANAGIというのが動いている事がわかり、ここでKUSANAGIを認知しました。今回はKUSANAGIのEOLが近づいていたこともあり、プライム・ストラテジーさんにKUSANAGIの最新化を依頼しました。バージョンアップの場合、別の新しいサーバーを用意して、そこにデータを移行して切り替えるという作業をするのですが、通常ではデータの移行はお客様にご依頼させて頂いています。プライム・ストラテジーさんとパートナーシップを組み、データ移行やKUSANAGIの設定に関してはプライム・ストラテジーさんにお願いをすることで、お客様の負担を減らしながら、お互いの強みを生かした対応ができました。
今後のパートナーシップも双方で良い座組を組んで進めていきたい
最後に、パートナーシップについての今後についてイーツ社の平田氏、佐藤氏はこのように語ってくれた。
双方の強みを活かせる形でお客様を一緒に支援していく体制をベースにし、WordPressでサイト構築をしている企業様に対しては、サーバー側のEOLのタイミング等でKUSANAGIの提案をしていきたいと思っています。また、当社はコンテンツ側のサポートは範囲外ですので、ここはプライム・ストラテジーさんに対応していただきたいと思っています。またKUSANAGIに関しての情報やサポートも得ながら一緒に協業体制を強化していけたらいいなと思います。