WordPress用ECサイトプラグイン トップシェアを誇る「Welcart」の開発会社、コルネ株式会社

コルネ株式会社は2012年に設立され、WordPress用のプラグインやテーマ開発、Eコマース、コーポレーションなどのサイト企画・構築、サーバーホスティングを提供している会社だ。特に、設立のきっかけとなった同社開発のWordPress 専用ショッピングカート「Welcart」は、その機能性の高さから人気が高く、現在17,000サイト以上で稼働している。
同サービスのユーザーフォーラムでは、ユーザー間での意見交換や、質疑応答が活発に行われている。また同社は、WordPress用カートとして海外で多くのシェアを獲得している「WooCommerce」のエクステンション開発も行っていることから「WooCommerce」への知識も豊富だ。そうした豊富な知識や経験をもとに、同社では顧客にとって最適なECサイトを構築するために、顧客が扱う商材や販売方法などの運用形態に応じて、実現に向けた適切な方法の企画・提案や、コンテンツ制作、サイト構築、テストといったEコマースビジネスをスタートさせるために必要なすべてを提供している。顧客が求める条件に最適な環境を叶えられる幅広い提案が可能な同社を、ECサイトのプロとして頼る顧客は多く、その信頼は非常に厚いものだ。
そんな同社とプライム・ストラテジーとの関係は、同社が提供する保守サービス付きのホスティングサービス「Welhost」の基盤に「KUSANAGI」が導入されたことから始まる。「KUSANAGI」によって最適化された「Welhost」の利用ユーザーは、安定したECサイト運営ができるようになり、売上が130%にアップした店舗もあるという。
同社 代表取締役 南部 正光氏は「Welcart」や「Welhost」について次のように語っている。
「『Welcart』は前の会社の時に作り始めたものです。それまでは、ECサイトを一つ一つ、スクラッチで作っていましたが、あるデザイナーからWordPressのプラグインを作ったら、簡単にできるのではないかという情報をもらいました。当時、WordPressをあまり知らなかったのですがそれがWelcartを作り始めたきっかけです。そもそもは自社のツールとしてプラグインを使っていこうということで開発を始めました。ところが、公開してみてもらい、フォーラムを作ったりして、いろんな人の意見を聞いて、直して、よくしていく、というやりとりが結構面白いんです。
ホスティングサービスを始めたのは、環境が良くなくて諦めてしまっている人が多かったからです。Welcartを提供すると同時に、安定した環境も提供することができれば、もっと多くの方に安心して使ってもらえるんじゃないかと。ただ、ホスティング料金は今とても安いので、それだけでの商売はなかなか難しいですね。なので、弊社は保守サービスをパッケージにして、ミドルウェアのアップデートを含め、WordPressやプラグインのアップグレード、不具合の無償改善、SSLの更新などを提供しています。お客様には、ショップの運営に専念していただくという形の保守サービスをさせてもらっています。そうやって利益がでるようになりました。
『KUSANAGI』の導入当初はいろいろテストしましたが、キャッシュがきつくてECでは無理かなと思った時期もありました。でも、どんどん改善していっているのが見えていましたので、アップグレードを繰り返してテストし続けていたところ、ある日すごくいい感じになったと思いました。これが無料ってもったいない、そういう感じですね。」
「Welcart」開発者が評価する「KUSANAGI」の機能
「KUSANAGI」は、同社のコーポレートサイトや「Welcart(https://www.welcart.com/)」のサイトでももちろん稼働しており、どちらのサイトも問題なく稼働しているという。
コーポレートサイトは、開設当初、アクセス数がさほど多くないことから、さくらインターネットのサーバを利用していた。その当時から「KUSANAGI」は「Welhost」で稼働していたため、「KUSANAGI」の相次ぐアップデートによって機能がより改善していることを知っていた南部氏は、導入が簡単に行えるようになったと判断したことから、コーポレートサイトにも「KUSANAGI」を適用することにした。移行後は、Apacheを使用していたが、nginxで動かすことで、より速度が速くなり、安定した稼働が可能となることを知り、切り替え作業を行っている。
南部氏が「KUSANAGI」に寄せる信頼感は強いようで、機能面での評価ポイントを他にも教えてくれた。
「ECサイトなどはSSL関係やミドルウェアの脆弱性にシビアなので、そういうのがすぐにアップデートとしてリリースされるのはすごく助かってます。Let’s Encryptをすごく簡単に有効化できるのもすごくいいですね。お客さんのサイト移行時は、SSL証明書を持ってこれないことも多く、ドメイン切り替え時にどうしてもSSLエラーになってしまいます。そういう時はLet’s Encryptを一旦有効にして、あとからゆっくり有償のSSLに切り替えることができるので便利です。」
「KUSANAGI」をみんなが使えるようになれば・・・
このように、「KUSANAGI」を、自社のサイトやサービスで上手く使いこなし、高い効果を発揮し続けている同社では、ECサイト運営のノウハウや「Welcart」の使い方をテーマにしたセミナーの開催や、書籍(小さなECサイトのWordPress+Welcart導入・設定ガイド)を発刊している。また、最近では「KUSANAGI」の環境を作るためのワークショップも開催したという。ワークショップの開催を決めたのはなぜか?南部氏は参加者の反応も含めて教えてくれた。
「『KUSANAGI』は何の不具合もなく、普通に使えているというのが素晴らしい。せっかくなので、これをみんなが自分で使えればいいなと思って、今年、福井の勉強会で『KUSANAGI』の環境を作ってみようとワークショップをやってみました。参加者は制作会社の人が多かったです。みんなすごい興味を持っていて、一生懸命やっていましたね。実際にWordPressのインストールまで到達した人も、速いと驚いていました。」
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代表取締役 南部 正光 氏
ディレクター 藤野 真吾 様