キュレーションメディアの先駆け「FUNDO」
リプルゼ株式会社はスマートフォンを中心とした広告事業とメディア事業を提供している。日本全国の携帯電話ショップと提携し、提携店舗を利用して、エンドユーザーに広告主のアプリのダウンロードやモバイルサイトの新規会員の登録を勧めることで新規顧客を獲得する、店舗型アフィリエイトサービス「Repple World」を展開している。
そんな同社が提供しているのが、FacebookやTwitter、Instagramなどのソーシャルメディアにコンテンツを配信するサイト「FUNDO(ファンドゥ)」だ。同サイトは2014年にスタートしたキュレーションメディアで、「感動」「癒し」「笑った」「驚いた」という4つの感情をコンセプトにした記事を毎日配信している。
SNSが浸透し始めた頃、アメリカでソーシャルメディアを利用して情報を拡散させる仕組みがビジネスとして広がりつつあったことから、同社は日本でも広く一般ユーザーに情報を届ける手段として有効と考え、サイトをオープンした。当初はインターネット上で注目を集めている情報や、動物・ハプニング映像など、閲覧者にとってわかりやすいものを紹介するところから始め、記事を気に入ったユーザーによってSNS上で拡散されていった。とはいえ、SNSに依存した拡散方法は、プラットフォームの変更があった場合に起きるリスクが多かれ少なかれ発生する。そのため同社は、ニュースアプリを始めとした様々な手段を用いてコンテンツを配信しているという。
月4,5回のサーバダウン、閲覧数の伸びが嬉しい反面、PV数の低下を懸念

こうして進化してきた同サイトだが、閲覧数の急激な増加に耐え切れず、月4,5回ほどサーバダウンが発生していたという。
発生する都度、当時契約していたクラウドサーバ管理会社に連絡をし、プランを上げてもらうか、サーバの再起動などの対応をしてもらっていた。とはいえ、サイトが表示されないことや、速度の遅延が発生するということは、閲覧数の低下につながってしまう。また、コストの高さも気になっていた。
そのため、この状況を改善させるべく、サーバ環境の見直しをすることにした。リプルゼ株式会社 メディア事業部 BP事業部 部長 本多 利光氏は当時のことを振り返り次のようにコメントしている。“アクセスが伸びること自体は嬉しかったのですが、嬉しいと共にまた連絡くるなーと思っていました。でも連絡が来ることよりも、ロスが起きるとアクセスしづらい状態になってしまって、見たいユーザーが見られなくなってしまうことのストレスは結構ありました。コスト感も高いんじゃないかなとずっと感じていました。”
手厚いフォローでアプリ開発会社とのコミュニケーションもスムーズ
こうして、改善に向けた情報収集を始めたところ、「KUSANAGI」が目を引き、提案を受けたところ、これならいけそうだという感覚を持ったという。それは、当時からWordPressを利用しており、今回も利用する予定であったことに加え、CDNのような高いコストを必要としないため、コスト削減につながりそうだということが決め手となったという。
移設には、同サイトのスマホアプリも関係してくるため、アプリ開発ベンダとのコミュニケーションを含めた3社間でのコミュニケーションの必要があったという。本多氏は当時のことを振り返り、次のようにコメントしている。“3社間のコミュニケーション自体は自分でやりました。知識的にシステムや技術関連の経験がないので、知っている限りの知識でやっている中で、プライム・ストラテジーには自分がする質問にも答えてもらい、手厚く対応してもらったと思います。アプリ会社への説明方法を相談するなどいろいろ手伝ってもらいました。”
パフォーマンス改善にコスト削減、Facebookインスタント記事の実現…やりたいことを着実に実現
移設後は遅延が発生することはなくなり、Google Analyticsでのパフォーマンス結果を見ても、以前は平均0.25程度だったものが、現在は0.8程度と3倍のパフォーマンスを発揮していることが確認できる。また、コストも従来の2/3程度に落とすことができたという。サーバがダウンしなくなったことは、嬉しくもあり、寂しくもありという感じがあると話しながらも、今後もサーバが落ちるほどのアクセスを集めていきたいという意気込みもあるようだ。また、それまでの委託先では実現できなかったFacebookのインスタント記事への対応も、プライム・ストラテジーならできそうだと感じ、この機会に取り掛かることができ、無事に運用されているという。今は常時SSL化対応に取り掛かっているようだ。
最後に本多氏にプライム・ストラテジーの評価について聞いてみたところ、次のようにコメントしてくれた。“すごい満足しています。他の会社にももちろんおすすめしますが、なんでこんなに速いのかとか説明できないので、まずはちゃんと技術を聞いて理解してもらったほうがいいと思います。自分と同じような立場で、Webを担当している人は結構いると思うので、その人たちには手放しでおすすめしたいです。自分と同じような悩みを持っているのであれば同じように解決できるんじゃないと思います。”
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