投資で人生や社会をすこしでも上向きに 初心者向け金融・投資情報サイト「HEDGE GUIDE」
ハーチ株式会社は2015年に設立され、コンテンツマーケティングを通じて社会をもっとよくするというコンセプトのもと、Webメディアの企画・運営を中心としたビジネスを展開している。2020年5月現在、同社は9つのサイトを運営し、各サイトのテーマに沿ってソーシャルグッドな情報を中心に提供し、多くの読者から支持を得ている。
コンテンツを執筆するライターは会社全体で80名を超えており、各々が担当メディアの分野に対する専門知識や、共通課題を持っているため、専門性や共感性の高いコンテンツを生み出すことができる。
同社が運営するサイトのひとつに、初心者向けの金融・投資情報サイト「HEDGE GUIDE」がある。
同サイトでは、「未来がもっと楽しみになる」をコンセプトに置き、株式投資や投資信託などの伝統的な投資はもちろん、ESG投資や社会的インパクト投資、ふるさと納税などの寄付情報を含めた、社会的にも良い影響を与える投資に関係する情報を中心に発信している。
掲載される情報は、中立的・客観的な立場から編集部が厳選しており、業界の主要人物へのインタビュー記事やイベントなどの参加記事なども掲載している。コンテンツを担当するライターは、FPなどの有資格者、金融機関や会計事務所での勤務経験者、ファンドマネージャー、個人投資家として長年の経歴を持っているなど、知識や経験が豊富な人たちばかりだ。
そのため、記事の専門性や信頼性が高くなっており、とっつきにくいと感じがちな投資情報でありながら、初心者でもわかりやすい説明で投資への興味をそそられる内容になっている。
サイトの表示に10秒かかることも
同サイトは公開後から順調に読者数を伸ばし続け、月間50~60万PV(2020年5月時点)を獲得するほどのメディアに成長した。しかし、アクセス数と記事数の増加に伴い、Webサイトの表示速度に体感で5~10秒程度かかるようになっていた。
そこで、Google PageSpeed Insightsで調べてみたところ、モバイルの点数が100点中20点台~30点台という結果が出てしまった。さらに同時期にサーバトラブルが発生するようになり、今後想定されるサイトの成長のことも考え、早急な改善を図ることにした。
当時のことを取締役 天野 貴博氏は次のように振り返る。
『HEDGE GUIDE』は成長のスピードが著しく、当社としても重要なメディアの一つです。
今後さらに月間の記事配信数やアクセス数を伸ばしていく上で、アクセス集中時の安定稼働やセキュリティの向上、ページ読み込み速度の改善などが急務となっていました。
適切なサーバ構成と、高速化ツールWEXAL®の導入で改善を図る
同社は以前、一度レンタルサーバからホスティングサーバへの移設を経験している。
当時、スポット保守をしてくれていたエンジニアに移設先を相談したところ、KUSANAGIを紹介された。移設後、KUSANAGI上で稼働させてみたところ、Webサイトの表示速度が速くなったことを実感し、今回も基盤にはKUSANAGIを採用することを考えていた。また障害発生に備え、保守サポート体制の構築も視野に入れていたため、プライム・ストラテジーに相談することにした。
チーフデベロッパー 佐渡 昌敬氏が、当時の状況について教えてくれた。

KUSANAGIを導入してみたところ、実際に速度が改善しました。
その当時から、1インスタンス上で9サイトを稼働させるという過密状況になっていましたので、今回の移設ではこの点も改善したいと考えていました。
また、リスクヘッジのためにも保守体制を構築することを考えていました。月間数十万人の方にご利用いただいている状況となり、早急に対策を打つ必要が出てきましたので、プライム・ストラテジーに依頼することにしました。
プライム・ストラテジーに相談したところ、WEXAL® Page Speed Technologyを提案された。WEXAL®の導入によって、Google PageSpeed Insightsの点数が60点~70点に、読み込み速度が2秒~3秒に改善することがわかり、導入を決定した。
問題が発生してもきちんと調査してくれることに信頼感
こうして、サーバの移設とWEXAL®の導入が決まり、プライム・ストラテジーによる作業が始まった。
移設作業中に問題が発生したこともあったが、プライム・ストラテジーによって原因が特定され、無事に移行が終了した。
移設作業で感じた印象について天野氏は次のように教えてくれた。
1度目の移設作業で、エラーが出そうだということで、一旦中止にして原因の特定が行われました。
エラーの原因を調べてもらい、2度目の移設作業では、エラーなどもなく無事に移設が完了しました。事前にしっかりと調べてくれたことがプライム・ストラテジーへの信頼につながりました。
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速度改善でセッション数が130%に増加 今後もサイトの成長を促していく
移設後のサイト運営に変化はあったのだろうか。両氏は次のように答えている。
導入前、アクセスが集中するとサイトが重くなってしまうこともありましたが、移設後は大きなトラブルも無く安定して稼働を続けています。
また、ページ読み込み速度やGoogle PageSpeed Insightsも大きな改善が見られました。サーバやページ読み込み速度などに関して頭を悩ませる時間が少なくなり、本来の業務に専念できるといったメリットも感じています。数値でいえば、コロナの影響もあったため、単純な比較が難しい部分はありますが、自然検索経由からのお申込み等に至る率は移行前後の2ヶ月で比較すると+23.5%改善しています。また、セッション数は130%以上に増加しました。

さらに続けて、編集者から「以前はページ読み込みで待つ時間が長かったが、いまはストレスを感じないレベルになってきている。」という声も上がっていると教えてくれた。
同社は今後、各メディアの体制を強化し、記事配信数の増加やカテゴリの拡大、メディア提携などを通じて、さらに大きくメディアを成長させていくことを目指しているという。プライム・ストラテジーは引き続き、同社がコンテンツに注力できるよう、支援を続けていく。
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