ウォーターサーバー比較サイト「ミズコム」
株式会社キュービックは「なんとなく役に立った」「面白かった」を超え、その先の「明日が変わるキッカケ」をユーザーに提供したいという想いのもと、インターネットメディア事業を中心とした広告やSEOサービスなどを提供している。
同社が運営する自社メディアは金融関連や転職情報などで、現在15サイトが公開されている。そのうちの一つがウォーターサーバーの比較サイトである「ミズコム」だ。
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同サイトでは、各社が提供するウォーターサーバーのデザイン・機能などの比較はもちろん、各社が取り扱っている水の情報も掲載されている。また、利用者の目的や重視するポイントごとに、ウォーターサーバーを選ぶ際の注意点や、それに対する各社の特長、実際に利用している人の声が反映された記事が公開されており、本気でウォーターサーバーを選びたい人にとって見逃せないコンテンツがそろっている。さらに、各メーカーからキャンペーン情報を含めた最新情報が提供されているため、このサイトだけでほしい情報が得られるようになっている。
同社はコンテンツを作るにあたって、利用者の声に耳を傾け、単なるスペックや値段の比較ではなく、そのサーバーを使うことで生活がどのように変わるのか、イメージできる記事作りを心掛けていると言う。2018年の公開以降、そうした姿勢を続けて来たことが評価され、現在では月間26万PVを獲得するサイトに成長した。
月に100点ほどの画像をアップ、Webサイトの遅さが気になるように
このように順調に運用されてきた「ミズコム」だが、コンテンツが増えるとともに閲覧者数も増加したことで、Webサイトの遅さを感じるようになったという。
特に同サイトでは、各ウォーターサーバーを実際に利用した場合のイメージがつきやすいよう、月平均で100点にも及ぶ画像がアップされており、より動作が重くなりやすい環境にあった。
そこで、サイトの規模が大きくなり、今後Webの速度がコアウェブバイタル指標「LCP」「FID」「CLS」といったSEOのランキング決定要因に影響するため、対策を講じようとしていたところに、WEXALが公開されたという知らせを受け、導入することにしたと言う。
Webサイトの遅さについて、ミズコム運用責任者 安川氏は次のように語っている。

『ミズコム』では、ウォーターサーバーのデザインや使い勝手などをユーザーに視覚で伝えたいと考えているため、多くの画像が使用されています。
徐々に画像ファイルが増えるにつれてページの表示速度が遅くなっていました。Google PageSpeed Insightsで計測したところ、スコアが45~60点を推移している状態でした。
続けてWEXALの導入についてメディア開発担当者 川中 春香氏は当時感じたことを教えてくれた。
当社が運営する9割のサイトでKUSANAGIが導入されています。そのご縁でWEXAL公開の案内をもらっていました。タイミングがあったら導入してみたいなと考えていたところに、『ミズコム』のサイトを見直す時期がやってきました。
今回、WEXALの導入検討にあたってプライム・ストラテジーの事例紹介ページを見ていたら、以前、アクセスした某サイトの名前を見つけました。当時のそのサイトは施設に対してもマイナスの印象を抱くほどの重さでしたが、KUSANAGIの事例を見て改めてアクセスしてみたところ、速くなっていたので驚きました。実際にその効果を目の当たりにしたのは決め手として大きかったと思います。
Google PageSpeed Insightsの結果が95点に改善
この取材を行った時点では検証環境への導入作業は終わり、本番移行前の検証を行っている段階だった。検証環境でのパフォーマンスに聞いてみると、川中氏は次のように教えてくれた。
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Google PageSpeed Insightsで導入前の本番環境を計測したときには45~60点の間でしたが、検証環境では95点にまで改善しています。
体感速度も、本番環境では3秒は掛かっているような感じですが、検証環境ではパッと開いている印象です。待っている感覚はほとんど無くなりました。
翌週には本番環境へ反映させる予定ですが、表示速度によってはコンバージョンにも影響がでるので楽しみです。
第三者目線でのメディア運営を続け、ユーザーのためのサイトにしていく
最後に今後の「ミズコム」とプライム・ストラテジーへの要望について安川氏に聞いてみた。
当社は第三者の目線でメディアを運営しています。今後もウォーターサーバーの利用者の感想を取り入れ、ユーザーのための情報サイトにしていきます。
プライム・ストラテジーには、表示速度の改善に限らず、ユーザーの行動体験の改善につながる情報のご提供を頂きたいと思っています。また、メディア運営者向けのおすすめの運用方法や、最適な運用方法のモデルケースなどをウェビナーなどでご紹介いただけると助かります。
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