顧客の多様化するニーズに真摯に向き合い続けている

籾山 亮人氏
鈴与シンワート株式会社は、140余社ある鈴与グループ企業の中で情報事業を担っており、主力はソフトウェア開発事業で、その他にデータセンターサービス、クラウドサービス(IaaS、SaaS)、インターネット接続、データセンター間ネットワークなどのインフラサービスも提供している。創業200余年の歴史を持つ鈴与グループが掲げる“共生”(ともいき)という理念に基づき、社会、地域、お客様、取引先、従業員、株主などとの共生を大切に考え、信頼される企業を目指して日々研鑽を重ねている。その姿を見た顧客が同社に寄せる信頼は非常に高いものだと言える。
現在、同社を取り巻く環境は、昨今の顧客のニーズの多様化によって変化してきているという。顧客は”何を使うか”より、”何をしたいか”に着眼するようになり、今所有しているインフラだけではそのニーズに対応しきれなくなっていると判断した。そのため、2018年に事業部内の再編を行い、改めて、データセンターサービス、クラウドサービス、ネットワークサービスを主軸としたサービス展開へと舵を切り、さらにITコンシェルジュという新たな付加価値を顧客へ提供し始めた。「S-Port」と名付けられた同社のインフラサービスには、時代に即したサービスが多くあるが、その中でも新たなキーワードとなっているベアメタルサーバの展開は早期に行われており、注目度や採用顧客数は順調に伸びているという。また、「S-Port」を基軸としたインフラ提供に加え、同社主力の大規模システムの開発や業務システムの導入支援もワンストップで顧客へ提供している。今後は業務ソフトウェアパッケージごとにインフラを用意し、顧客の細かなニーズにより多く応えていけるサービスにしていくという。
WordPressのパフォーマンスを向上させるなら「KUSANAGI」しかない
サービス展開の変化に伴い、サービスをわかりやすくシンプルに伝えるべく、「S-Port」のWebサイトをフルリニューアルすることになった。
以前のWebサイトでもWordPressを採用していたが、長い年月の間に行ったマイナーチェンジやサービスの追加によるコンテンツの増加などで構造が複雑化していた上、表示速度も遅く、更新のたびにストレスを感じていたという。また、1、2年前からアクセス数が増加していたこともあり、表示速度向上の対策をすべく、同社が提供するクラウドサービス「S-PortCloud EVA」(IaaS)上に、2015年12月から協業関係にあったプライム・ストラテジーの「KUSANAGI」を搭載することにした。鈴与シンワート株式会社 ソリューションカンパニー ITサービス基盤事業部 営業部 上席課長 籾山亮人氏は、Webサイトリニューアル検討時のことを次のようにコメントしている。”リニューアルではコンテンツをわかりやすくすることと表示速度改善の2点が課題となっていました。WordPressを使うことは決まっていたので、表示速度改善などのパフォーマンス向上を実現させるには「KUSANAGI」を活用することしか思い浮かびませんでした。むしろ他にあるなら教えてほしいくらいです。”
すべて自社でできるほどの使い勝手の良さ
Webコンテンツの制作は制作会社に依頼したが、それ以外の部分はすべて自社で準備した。「S-Port Cloud EVA」のコントロールパネルには、「KUSANAGI」を適用するためのボタンが設置されており、指一本動かすだけで、すぐに完了するという。Web制作を含めれば1か月半ほどでプロジェクトは完了し、2018年5月上旬、新しいWebサイトが無事公開された。公開後のWebサイトはアクセスしただけで、パフォーマンス向上したことが体感でき、表示面でのストレスは解消されたという。籾山氏はプロジェクトの進行について次のようにコメントしている。「” S-Port Cloud EVA」へ導入する際は、非常に簡単で、トラブルなくスムースに導入できました。今回はプライム・ストラテジーからの支援も受けず、自社ですべて作業しましたが、同様にスムースに導入でき、かつ、使い勝手も非常に良いです。今回依頼したWeb制作会社も「KUSANAGI」の操作性を高く評価しており、制作もトラブルなく進みました。”
サポート面も評価!今後の展開に期待大
今回はすべての作業を同社が行っているが、プライム・ストラテジーのバックアップ体制についても評価が高い。籾山氏は次のようにコメントしてくれた。”前回、導入のサポートを非常に丁寧に対応してくれました。今回は自社で全ての作業を行いましたが、パフォーマンスをよりあげるために必要なチューニング方法や、今後の運用やリニューアル時などは是非力を貸して頂きたいと考えています。また協業面で言えば、自分たちがプライムに立ってエンドユーザーに提案していくために、より顧客が満足する連携方法も含め、プライム・ストラテジーとタッグを組んでビジネスを拡大していきたいと思っています”
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