エンタテイメント業界大手のセガグループを支えるセガホールディングス
セガグループは、コンシューマ事業、アミューズメント機器事業、トイ・映像事業、アミューズメント施設事業など、幅広いエンタテインメント事業を手掛けている。「UFOキャッチャー」や「プリクラ」から「ソニック」や「ぷよぷよ」など、同社が提供してきた数々のゲームに夢中になって遊んだという記憶がある人は多いだろう。
エンタテインメント業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、近年ではその変化のスピードは速くなる一方だ。同グループでは、そうした環境下であっても市場環境の変化や顧客のニーズにいち早く反応し成長するとともに、グループシナジーによる新しい価値の創出にも積極的に挑戦し続けている。
そんなセガグループの経営管理及びそれに附帯する業務を担うのが株式会社セガホールディングスだ。「セガ企業情報サイト」はセガホールディングスのコーポレートサイトでありながら、セガグループ全体の企業情報発信の役割も担っている。グループ各社の事業や求人情報はもちろん、グループのミッション「創造体験を創造し続ける」といった企業理念や、セガが目指すべき姿をステークホルダーへ伝える役割も含まれる。まさに、セガグループにおけるコーポレート情報の窓口と言えるのだ。
運営に支障をきたすほどの遅延が発生する前に

これまで順調に運営されてきた「セガ企業情報サイト」だが、リニューアルオープンしてから3年を迎えた今、一つの懸念事項があがった。それは、「セガ企業情報サイト」と同様の仕組みが採用されている「セガ製品情報サイト」の更新に問題が発生したことによるものだ。
両サイトともWordPressによって制作され、静的HTMLを自動生成するプラグインStaticPressを利用している。製品サイトに起きた現象とは、更新に2時間かかることはざらで、時には更新エラーになってしまうというものだった。
コーポレートサイトは、現時点では製品サイトほどのデータ量ではないものの、これまで何度か行ってきた改修作業や、ニュースなどの日々の更新によって、情報量は次第に増加していた。そのため、製品サイトと同様の仕組みを取り入れている同サイトも、今後、同様の現象が起きるだろうことは明白。そこで、製品サイトと同時に、「セガ企業情報サイト」も改善に向けた対策を打つことにした。
社長室 広報部 Webデザイン課 課長 牛尾 行伸氏は当時を振り返り、こう語る。
「表に出ているサイトの見た目や利便性はもちろん重要ですが、下の屋台骨がぐらぐらだと、いくら表でいいページを作っても運営に支障が出てしまいます。この仕組みは、セキュリティを高めるため導入しましたが、今期になって更新に時間が掛かるという現象が極端になってしまったので、急きょ今期の予算から改修費用を捻出することにしました。」
適切な保守管理でより安全性を高めていく
こうして、様々な方法を検討した結果、「KUSANAGI」を採用することに決めた同社は、まずは「セガ製品情報サイト」を移行した後に、「セガ企業情報サイト」の移行を行うことにした。
ところで、同社が運営するWebサイトでは、脆弱性診断を定期的に受けた上で公開しているという。そのため、Webサイトのセキュリティについて懸念はなかったが、表に出ないWordPressなどに関してももっと適切な管理を行いたいという考えもあったようだ。
「KUSANAGI」を採用した理由の一つにそれもあったようで、牛尾氏はその考えについても教えてくれた。
「脆弱性診断を必ず受けてサイトを公開しているので、安全面は大丈夫と言えば大丈夫なんですが、プライム・ストラテジーさんのスキル的な高さを知って、直接表に出ない部分もしっかりした対応をしてくれるのかなと思いました。WordPressによるCMSの構造の部分や、ミドルウェアのバージョンアップなど基本的なところをしっかりしてくれるのかなと。また、アクセスが殺到した時の対応もうまく行って頂けそうで、安心してサーバ管理もお任せできると考えました。」
⇒KUSANAGI導入前に自社サイトも高速化するかどうかチェックしてみる
⇒高速化を実現したKUSANAGIを見てみる
⇒柔軟な保守を依託できるマネージドサービスを見てみる
関係各社で連携をとり、より安全で快適なWebサイト運営をしていく
同社は、プライム・ストラテジーのWordPressに対する知識や経験の豊富さを高く評価し、安全で適切な運用体制を作っていけるであろうと期待しているようだ。
今後は、Web制作会社を含めた3社で、より細かな調整を行いながら協力してサイト運営に携わっていくことになる。
牛尾氏は最後に「KUSANAGI」の評価と今後について、こう語ってくれた。
「良いなと思ったのは、各社それぞれ環境や運営状態、リソース、希望が全然違うと思うんです。一律にひとくくりにしてこのパッケージをというより、その会社に併せてカスタマイズしてくれているような印象がしていて、非常にありがたいという部分です。今後は、ベンダー含めて、どう役割分担をするのかというのを話し合って、対応をどちらがするのかを決めて、連携をとっていきます。WordPressの改善点をご提案頂いたりもしているので、良いサーバ管理もできると感じています。旧サーバで不便だと感じていた部分も解消していきたいです。」