学びたい言語1位のPythonを基礎からチェックできるPython 3 エンジニア認定試験
Python市場の動向やPython試験を実施する背景について一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事 吉政忠志氏に話をお伺いしました。
「Pythonは人工知能、機会学習、ビッグデータ、インフラの自動化などで中心的な技術として活用されています。これらの分野は将来のIT用途としても長年普及し続けることが見えており、官民一体となって人材育成やシステム開発に取りくんでいます。このような背景があり、国内外の調査データにおいても学びたいプログラミング言語1位になっています。
このPythonエンジニアの需要の高まりを受けて、Python 3 エンジニア認定試験は開始3年で年間1万人を超える受験をいただき、2021年度は2万人の受験者数を見込んでいます。(2022年4月時点)Pythonは人工知能、機会学習、ビッグデータ、インフラの自動化の普及とともに需要が高まり、毎年多くの方が学んでいる言語です。Pythonの初学者が増える中、Pythonのプログラミングお作法ともいえる、Pythonic、PythonZenを理解していない、ままプログラミングの経験を積まれる方が増えてきているのも事実です。PythonicとPythonZenはどのプログラミング言語にもあるお作法ともいえるものなので、あらかじめ知っておいた方が言語の理解も早くなります。また、Pythonを書くうえで、より綺麗で誤解のないPythonを書きやすくなるため、Pythonエンジニア育成推進協会ではPythonic、PythonZenの理解をお勧めしています。
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従来からPythonエンジニア育成推進協会では自社Webの一番目立つところにPythonic、PythonZenを紹介していますし、イベントの講演でも必ず解説しています。それでも、Pythonic、PythonZenを理解した人があまり増えない状況もありました。そこで、思い切ってPythonicとPythonZenを主題にした無料の試験「PythonZen & PEP 8検定試験」を開催することで、PythonicとPythonZenの理解が普及することを狙いました。」
Pythonの心得「PythonZen(パイソン・ゼン:The Zen of Python)
Pythonの設計について記述されたイディオム集です。「Zen」は日本語の「禅」から来ています。PythonZenとは、Pythonの禅としてPythonの設計について記述されたイディオム集です。Pythonのインタプリタで、 import this と実行すると英文で内容が表示されます。Pythonを学ぶ際に、是非熟読しておいていただきたいイディオム集です。
PythonZen原文:https://www.python.org/dev/peps/pep-0020/
PEP 8(ペップ・エイト)について
標準のコーディング規約としてPEP 8で定義されているものです。
PEP 8原文:https://www.python.org/dev/peps/pep-0008/
「PythonZen & PEP 8検定試験」について
吉政氏は続けて、「PythonZen & PEP 8 検定試験」実施の背景を以下の通り掘り下げて説明しています。
「Python需要の増加に伴い、Pythonの関連書籍やプログラミングスクールがかなり増えました。その結果、Pythonを知らない人が書いている書籍やPythonZenやPEP 8を知らない講師が、不適切なPython文法を教えてしまうケースが散見されるようにもなりました。このままの状況が続くと、不適切なPython文法を書いてしまうPythonエンジニアが増える可能性があり、PythonZenとPEP 8(Pythonic)から出題する「PythonZen & PEP 8 検定試験」を無償で提供することにいたしました。PythonZenとPEP 8を理解したエンジニアが増えれば、その様な書籍や研修コースが減るとも考えました。」
「PythonZen & PEP 8 検定試験」については以下をご覧ください。
◇「PythonZen & PEP 8 検定試験」概要
試験名称:PythonZen & PEP 8 検定試験
概要:PythonZen(The Zen of Python)とPEP 8に関する知識を問う試験
受験料金:無料
問題数:20問(すべて選択問題)
合格ライン:正答率70%
試験方式:WBT(インターネットが接続できるブラウザ環境があれば、だれでも受験できます)
出題範囲:PythonZenとPEP 8より出題
試験のお申し込みと詳細は以下をご覧ください。
https://pythonzen-pep8-exam.jp/
大量のアクセス集中にも対応できるKUSANAGIマネージドサービス
検定試験をWeb上で処理する場合、受験者の試験時間中はWebサイトにアクセスを続けることになります。仮に100名が同時に受験をする場合は100人が同時にアクセスし、そのほかにもWebを閲覧している人のセッションも張られていることになります。そのような状況でもスムーズにWeb処理ができる必要があります。
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会は「PythonZen & PEP 8 検定試験」を運営できるWebサイトとして、すでに10万人の模擬試験受験を実現しているPRIME STUDYの実績と初期コストと運用コストを評価し、「PythonZen & PEP 8 検定試験」の運営プラットフォームにKUSANAGIマネージドサービスを採用しました。
結果として「PythonZen & PEP 8 検定試験」はGoogle PageSpeed Insightsでは以下のような高いパフォーマンスを実現しています。「PythonZen & PEP 8 検定試験」は公開初日に400名が受験をしましたが安定的に稼働していたそうです。
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同社はWEXALについても高く評価をしていました。一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会は少人数で運営をしている試験団体であり、都度パフォーマンスをチェックしながら、高速処理を維持する手間は避けたかったそうです。WEXALを採用したことで、自動的に高速チューニングができることから、KUSANAGIマネージドサービスと合わせると、手放しで高速でセキュアなWebサイトを運営できるようになったと、大変評価していました。
最後に代表理事の吉政忠志氏より以下のような言葉もいただきました。
「大変多くの方が健全にWeb試験を利用するには、日々それなりのメンテナンスがWebサイトに必要になります。Webサイトのメンテナンスができる人材を雇用するのもコスト高になってしまいますし、そもそも本職の方に技術と経験面で勝てるかどうかは疑問です。そうであれば、プライム・ストラテジーのような国内随一のベンダーにアウトソーシングした方が投資対効果が高いです。実際に依頼してみて、問題なく健全に運営できており、プライム・ストラテジーの皆さんにはとても感謝しています。」