様々な作品が読める、「読む」楽しみを提供するウェブマガジン『yomyom』
株式会社新潮社は、日本を代表する出版社で文芸誌、週刊誌、文庫など様々な出版物を発行している。子供の頃から『新潮文庫』を読んで育ってきたという方も多いだろう。更に文芸誌の『新潮』や週刊誌の『週刊新潮』、女子中学生雑誌の『nicola』など幅広い。
そんな同社は、「読む」ことが好きな人たちに向けて「読む」楽しみをもっと拡げるための文芸誌として2006年に『yomyom』を創刊した。そして、2013年には携帯・スマホ向けの『yomyom pocket』が姉妹誌として創刊され、2017年にはアプリで作品を読むことができる「電子書籍」の形に姿を変えてきた。そして2021年、ウェブで作品を読むことができるウェブマガジンにリニューアルされたことで、「今読みたい作家」による「今読みたいテーマ」が多く掲載される事になった。
日々、様々な作家によるコンテンツを公開し続けているため、「あの作品の続きが気になって更新が待ち遠しい」と感じている読者も多い。yomyomで連載をしていた作品が文学賞を受賞している例もある。
ウェブマガジン化するに当たり、書評サイトの『BookBang』の1つのコンテンツという立ち位置を取り、運用されている。
WordPressでウェブマガジン化する際に他のサイトへの影響が心配だった
yomyomがウェブマガジンになる前、新潮社で運用している『デイリー新潮』『考える人』『BookBang』の3サイトがKUSANAGI環境のサーバ構成にて運用されており、プライム・ストラテジーが保守運用を行っていた。サーバ構成としては複数台構成を採用していたため、サーバ負荷の軽減や表示の高速化は実現されていた中でもう1サイトを同じくKUSANAGIのサーバで管理してくことが可能なのかがポイントであった。
3サイトをKUSANAGI環境のサーバに載せ替える事になったのは、以前のサーバ構成や保守運用体制では特定のサイトのアクセス増によるサーバ全体のダウンやサイト表示の遅さが大きな問題になっていたためだ。そこからKUSANAGI環境のサーバで運用していき順調に各サイトのアクセス数が伸びていた。
こういった状況の中で今回ウェブマガジン化する『yomyom』を『BookBang』のマルチサイトで作成し運用していくことが現実的なのか、プライム・ストラテジーにご相談をいただいた。
全体のバランスを考えて、サーバ構成を分けて運用することで解決
一番のアクセスを誇っていた『デイリー新潮』は月間数千万ページビューの巨大サイトであること、また『BookBang』についてもサイトの性質上データを外部から取得して表示する必要がありサーバリソースをある程度使うことがわかっていたため、『BookBang』と『yomyom』については、『デイリー新潮』と『考える人』を運用しているサーバ構成から切り離すことでリスクを回避するという結論となった。
実際のサイト移設においても運用中の『デイリー新潮』『BookBang』の表示に影響が出ないことを最優先としたリスク対応を行い、スムーズなサーバ環境の移行ができた。
運用担当の坂本氏はこのように語っている。
「KUSANAGI環境のサーバで動いていたサイトに関しては現状のパフォーマンスを維持しつつ新しいサイトをどのように保守運用していくのかに関して、プライム・ストラテジーさんに相談したことで良い解決策にたどり着くことができたと思っています。『yomyom』に関しても今後どんどん大きくなっていくサイトですのでこのタイミングでサーバの環境を見直したことで中長期的なサイト運用という意味でも良かったのではと思います。」
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ウェブマガジンとして、より多くの人たちに「読む」楽しみをお届けしたい
時代の流れに応じて様々な変化をしながら運営されてきた『yomyom』。ウェブマガジンとしてリニューアルしたことでより多くの方の目に触れる事ができる機会ができた。
今後の『yomyom』について坂本氏はこのように語ってくれた。
「ウェブマガジンへのリニューアルで、ますます多くの方が『yomyom』で配信されている物語を読み、続きを楽しみにしていただくという体験ができる環境になったと思っています。これからも素晴らしい作品たちをたくさん届けていきたいと考えています。」
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