ヤマハに関連するピアニストの情報をお届けするサイト
ヤマハ株式会社は、ピアノを始めとした楽器、オーディオなど音響機器、そしてネットワーク機器など様々な製品を開発、提供している企業である。子供の頃にヤマハの楽器を使ったことがある方も多いだろう。
その中で、株式会社ヤマハミュージックジャパンは日本国内において楽器・音響機器をはじめとする製品や「音・音楽」に関わるサービスを提供し、多くの人々に音楽体験や楽しさを提供している。

そんな同社が音楽の情報で、音楽好きの情報要求を満たし音楽人口を増やしていくという目的で運営されているのが、Pianist Loungeである。10年以上運用されている歴史のあるサイトで、ヤマハ関連のピアニストの情報をお届けするコンテンツとして、ピアニストのコンサートやアルバム情報、インタビュー・コラム紹介などを行っている発信型になっている。
Webサイト担当者の洗氏はPianist Loungeについてこのように語っている。
「ジャンルを超えた様々なピアニストの情報を提供しています。ヤマハコンサートグランドピアノの落ち着いた黒を基調とし、また自由度の効くコンテンツを目指しています。ピアノ愛好家の方やヤマハファンの方など多くのユーザー様にご覧いただいているサイトになっています。」
WordPressの本来の更新の容易さのためにセキュリティ条件をクリアする必要があった
最初は静的サイトからスタートした同サイトだったが、途中からWordPressを使うようになった。
当時をコンテンツ制作担当の中崎氏はこう語る。
「情報更新が頻繁に発生するサイトでしたので、担当者がページを更新しやすいWordPressを採用しました」
WordPressを導入するにあたり、コーポレートガバナンスとしてヤマハ社のセキュリティ要件に対応する必要があり、その対応として外部からプログラムファイルへアクセスできないようにするためページの作成・更新はプラグインを利用した静的ページ生成する仕組みが採用された。
しかしサイト運用を続ける中で現場の担当から動的にWordPressを使いたいという要望が上がり、ハードルとなっているセキュリティの課題を解消できる環境を探すこととなった。
システム担当の伊藤氏はこのように語っている。
「当社のWebサイトでは他にもWordPressで運用しているところはあるのですが、原則として社内で持っている仕組みの中でWordPressを利用していくという前提のため、静的にページを生成してそれを表示させるという方法を取る必要がありました。これはセキュリティのためですが、セキュリティと引き換えに更新性を犠牲にしてしまうことになることも事実でした。具体的にはWordPressでページを作成してもWebサイトに反映されるまでにタイムラグが発生し、発信したい情報が遅れてしまっていました。」
保守・運用・セキュリティ面で条件に合致していたのがKUSANAGI
この問題を解消するためにKUSANAGIとKUSANAGIマネージドサービスをご検討、ご利用いただくことになった。
パブリッククラウドサーバを利用し、KUSANAGI自体のセキュリティとKUSANAGIマネージドサービスによるサーバとWordPressのバージョンアップを定期的に実施できる体制を整えた。
伊藤氏はプラットフォーム・運用業者の選定についてこのように語る。
「WordPressは攻撃の対象となりやすく、常に最新バージョンの利用が前提のソフトウェアとなっていることは理解していました。そのWordPressを動的に使うにあたりどのようなセキュリティ体制や運用体制が構築されたら当社の基準をクリアできるのかはKUSANAGI決定にあたっての大きなポイントでした。実際、KUSANAGI環境の導入によってWordPressサイトの安全な公開・運用体制が実現できたので課題の解消が実現できました。」
今後はより様々なアプローチでサイトを盛り上げていきたい
新型コロナウィルスの影響を受けて、音楽業界は厳しい状態ではあるが、そんな状況を好転するためにもよりPianist Loungeを盛り上げていきたいと担当者の洗氏は語ってくれた。
「ピアノの魅力をもっと知ってほしい、ピアニストの演奏に込められた思いを知ってほしいという気持ちもお届けできるようなコンテンツを今後多く作っていきたいです。海外に留学している若手のピアニストの方々の「海外からの声」のようなコラムもコロナが落ち着いたら改めて盛り上げていけたらと思っていますし、SNSの連携など様々なアプローチをWordPressも活用して進めていきたいと考えています。」
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