こんにちは、吉政創成 菱沼です。
今回ご紹介する事例はWordPressで運営しているサイトのサーバーに高負荷がかかっており、サイトダウンが頻発していたそうです。高負荷になっていた原因がWordPressによるものなのか、サーバー側に問題があったのかが分からず、繁忙期までに急ぎ何とかしたいとお困りのところにプライム・ストラテジーにご相談されたということでした。
Webサイトの表示速度遅延の原因は?
Webサイトがダウンしてしまう要因としては主に、Webサイトへのアクセス集中や外部からの攻撃、ハードウェア自体の故障などのサーバー側の問題と、CMSなどのアプリケーションによる問題が挙げられます。
この事例の企業ではWordPressを利用していますが、WordPressの場合には利用しているテーマやプラグインによる問題の他、データ量が多いことも遅くしてしまう要因となるようです。
この事例のサイトではお客様からの広告を預かっているとのことでしたので、サーバーダウンも、サイトの表示遅延もとても困るものだったかと思います。実際にお客様からも指摘を受けることがあったようで、繁忙期に向けて短期間で課題を解決する必要があったのだとか。
ただ、ここで問題となったのが、問題がサーバー側なのか、WordPress側なのか、お客様自身で切り分けができなかったこと。そこで、WordPressの運用経験が豊富なプライム・ストラテジーに声をかけることにしたそうです。
WordPressサイトのKUSANAGIサーバー移設で高負荷状態を解決
短期間で何とかしなければならないという状況のため、まずはKUSANAGIサーバーへ移設することにしました。この時、クエリが大量に発生しているなど、表示遅延につながるいくつかの問題がアプリケーション側にあることが明確になったそうです。ただ、この問題を解消するにはそれなりの時間が掛かってしまうため、まずは問題点をサーバー側の対応でカバーすることで高負荷にならないようにすることにし、その後、アプリケーション側の改修を進めるという2段階の対応とすることになりました。
このKUSANAGIサーバーへの移行時に、高負荷の原因となっていた部分を合わせて改善しつつ進めた結果、短い期間でサーバーの移行と、SQL実行速度を4秒から2秒にまで短縮することに成功したそうです。
今回ご紹介した事例記事はこちらです。詳しくは以下をご覧ください。
くらしの口コミサイト『水道修理のセーフリー』 サーバーダウンと保守体制の課題をKUSANAGI導入により短期間で解決
<課題>
- CPU95%以上の状態が続きサイトダウンが頻発しており、サービス運営に影響が出ていた。繁忙期までに早急に根本的な対応が必要だった
- 高負荷の要因がサーバー側かWordPress側のどちらの問題が影響しているのかわからず、対応に時間がかかってしまっていた
<効果>
- 短納期での対応でサーバーダウンがなくなり、繁忙期までにサービス運営を支障なく行うことができた
- サーバー側、WordPress側それぞれの問題が明確になり、それぞれの改善策を実施することができた
<お客様コメント>
サーバー移行の際は大きな支障もなく、スムーズかつスピーディーに進めてくださってとても感謝しております。そのうえでKUSANAGI環境になってからというものサイトのダウンがなくなり、CPU使用率が問題ない範囲に収まることができました。
更にエンジニアの方に負荷の原因などを調査いただいて改善案を実施したところ、遅延SQLがほぼ出なくなりデータベースの負荷もスロークエリ基準にはかからなくなりました。SQLの実行速度が概ね4秒かかっていた応答が2秒未満に改善されました。サーバー移行だけの理由ではないと思うのですがコンバージョンも向上していたので嬉しかったです。
また表示速度とは別で気にしていたセキュリティ対応についても、サーバー側のミドルウェアを最新版にしていただきました。スケジュールがタイトな中ここまでをやってくださってとても満足しています。
WordPressやサーバー側の知見の深さやサポートの速さなどとても信頼をしておりますので、引き続きご支援をいただきたいと思っています。
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