プライム・ストラテジー株式会社(代表取締役中村けん牛、本社所在地:東京都千代田区)が開発・提供する超高速CMS実行マシン「KUSANAGI」の累計稼働台数(※)が、提供開始から7年で6万台を超え、エンタープライズ企業におけるCMSの統合管理の基盤としてAlmaLinux OSに対応したことをお知らせいたします。
※提供中の27プラットフォームのうち、計測可能な「KUSANAGI」累計稼働台数。
「KUSANAGI」累計稼働台数の推移
提供開始から7年にあたる 2022年6月5日時点で累計稼働数60,030台を計測しております。また、9月1日時点での累計稼働台数は65,334台と順調に推移しております。
2015年の「KUSANAGI」提供開始以降の累計稼働台数の推移は下図のとおりです。
CMSの運用を取り巻く環境の変化
CMSやクラウドの利用が一般的になったことやDXの推進を背景として、企業による複数サイトの運用が加速した反面、セキュリティ等の適切な運用管理が行われていないという課題が顕在化するようになってきました。
当社はこれまでも「KUSANAGI」の統合管理基盤である「KUSANAGI Cloud」による運用の自動化を進めており、これらの課題の解決に貢献できると考え、「KUSANAGI」と「KUSANAGI Cloud」を活用してCMS(Webサイト)を統合管理するサービスの提供を開始することにいたしました。
AlmaLinux OS 8版 「KUSANAGI 9」の提供開始
「KUSANAGI」は技術の進歩に迅速に対応していくことを重視し、「KUSANAGI 9」のOSとしてCentOS Stream 8を選択し、提供を開始しております。
しかしながら、エンタープライズ企業におけるCMSの統合管理を推進するにあたり、より一層の安定性が求められることから、サポート期間の長いAlmaLinux OS 8(※)に対応した「KUSANAGI」を提供することにいたしました。
現在、AlmaLinux OS 8版の「KUSANAGI」はMicrosoft Azure、AWSのBusiness Edition、Premium Editionでご利用いただけます。
※AlmaLinux OS は、RHEL ® および pre-Stream CentOSと互換性のあるオープンソースのLinux ディストリビューションです。
AlmaLinux OS: https://almalinux.org/ja/
「KUSANAGI」開発方針
今後もCMSプラットフォーム統合への需要が続くと考えられるため、AlmaLinux OS 8版の「KUSANAGI 9」を中心に代表的なCMSのサポート等の機能開発を進めます。
AlmaLinux OS 8版の「KUSANAGI 9」はエンタープライズ用途を想定しているため、当面の間有償版(Business Edition、Premium Edition)の開発と各クラウドからの提供を優先いたします。
「KUSANAGI 8」とCentOS Stream版の「KUSANAGI 9」についても引き続き提供してまいります。
ロードマップ
「KUSANAGI」は次期OSとしてCentOS Stream 9/AlmaLinuix 9 への対応を進めるとともに、有償版でのGUIの提供など、CMS統合管理のプラットフォームとしての業界標準をめざして開発を進める予定です。
「KUSANAGI」 の統合管理システムである「KUSANAGI Cloud」については、CMSの統合管理に関する機能を中心に、導入ではマイグレーションやテストの自動化、運用面ではセキュリティ監査、AIによる障害対応や未然防止等のハイパーオートメーションの拡充をすすめ、パートナー向けサービス提供、一般公開をめざします。
また、これらの技術を基盤とし、ハイパーオートメーションの導入サービスの提供をすすめ、経営層向けマネジメントシステム等の一般公開もめざします。
さらに、各クラウドプラットフォームとの連携を深め、ライセンス分野でもパートナーのみなさまとの協業を進めてまいります。
当社は引き続きエンタープライズOSSエコシステムの発展を目指し、「KUSANAGI」を中心とする「KUSANAGI Stack」と「KUSANAGI」を基盤とするサービスの拡充、ハイパーオートメーションの推進に取り組んでまいります。