プライム・ストラテジー株式会社(代表取締役 中村けん牛、本社所在地:東京都千代田区、以下「プライム・ストラテジー」)が開発・提供する超高速CMS実行マシン「KUSANAGI」が、「Drupal 9」と2022年12月に公開された最新版の「Drupal 10」に対応したことをお知らせします。
Drupal対応の背景
DrupalはオープンソースのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。全サイトの1.2%、CMSを利用しているサイトの1.8%のシェア(※1)をしめ、米国、ロンドン、フランスなどの政府機関、オックスフォード大学などの教育機関など(※2)の大規模なWebサイトを中心に利用されています。日本でも上場企業等のWebサイトのCMSとして採用されています。
政府機関、教育機関などの大規模なWebサイトでは安定性とセキュリテイが重要視されます。
そのため、KUSANAGIが最新のDrupalへの対応を続けていくことは、当社の企業理念でもあるエンタープライズOSSエコシステムの発展のためにも重要であると考え、KUSANAGI 9をDrupalに対応することにいたしました。
※1 2023年1月17日現在
https://w3techs.com/technologies/overview/content_managementより
※2 https://www.drupal.org/about より
Drupalの最新2バージョンに対応。Drupal 7のEOLへの対応も
現時点では、KUSANAGI 9は2022年12月に提供が開始されたDrupal 10とDrupal 9の最新2バージョンのプロビジョンに対応しています。
データベースはCentOS Stream8対応版 / AlmaLinux OS 8対応版ではMariaDBとPostgreSQL、CentOS Stream9対応版/AlmaLinux OS 9対応版ではMariaDBを選択できます。
複数バージョンへの対応により、Drupal 9からDrupal 10へのアップデートの検証や、2023年11月にEOLを迎えるDrupal 7からの移行環境としても活用いただけます。
CMS統合サービスの拡大
KUSANAGIは高パフォーマンスによる安定性、セキュリテイに配慮した構成と継続的なアップデートの提供によって、安心してビジネスで CMSを利用いただくことを目的のひとつとしています。
CMSを取り巻く環境は複雑化しており、多くの企業が複数のCMSを複数のバージョン、異なるプラットフォーム(クラウドやレンタルサーバ等)で運用し、セキュリテイやWebのガバナンスに課題を抱えている状況です。
当社はこれらの課題を解決するため、KUSANAGI のMovable Typeへの正式対応等、複数のCMSへの対応、複数のOSでの提供を推進してまいりました。
また、課題を抱える企業の情報システム部門、Web担当部門をサポートするため、昨年よりCMSプラットフォーム統合サービスを提供しています。
このたびのDrupal正式対応で、よりスピーディに安全にDrupalの移行に対応できるようになるため、CMSプラットフォーム統合サービスをより多くのお客さまにご利用いただけるようになると考えております。
- 「KUSANAGI 9」が「Movable Type」に対応 ~CMS統合環境の基盤として~
- KUSANAGI 9のCentOS Stream9対応版の提供を開始
- KUSANAGI 9のAlmaLinux OS 9対応版の提供開始
海外でのKUSANAGIの利用を推進
KUSANAGI は2022年12月現在、世界34カ国251リージョン、国内外の主要な28プラットフォームで利用いただけますが、まだ国内での利用の割合が高い状況です。Drupalは海外のエンタープライズ企業での利用割合が高いことから、海外でのKUSANAGIの利用が進むことも期待できます。
開発方針
引き続き皆さまのCMS運用における課題の解決によって、プロダクトの価値を向上させ、エンタープライズOSSエコシステムの発展に貢献できるよう進めてまいります。
1.CMS統合基盤としての機能拡充
社会的課題の解決を目指し、CMS統合基盤としての機能の拡充、複数CMSへの対応により、多くの企業のWebのガバナンスの実現に貢献できるよう進めてまいります。
2023年5月までにいくつかの機能追加を予定しています。
2.KUSANAGI 8からKUSANAGI 9への移行をサポート
2024年6月30日に、現時点で最もご利用者の多いKUSANAGI 8の基盤OS、CentOS 7がEOLをむかえます。
KUSANAGI 9での新しいOS対応を進めるとともに、ユーザーの皆さまにスムーズに最新環境へ移行していただけるよう、移行のサポート機能の拡充もはかってまいります。
直近ではKUSANAGI 8からKUSANAGI 9へのマイグレーションをおこなうmigrateコマンドにLet’s Encryptを含むSSL証明書の移行機能を追加しました。
また、各プラットフォームと連携し、より多くのユーザーの皆さまに現在ご利用のプラットフォームでKUSANAGI 9に移行いただけるよう進めてまいります。
3.海外での利用推進とライセンス展開
KUSANAGI の無償版の海外での利用を推進するとともに、企業ユースを前提とした「Business Edition」やWEXAL® Page Speed Technology®を搭載した「Premium Edition」の海外での利用が拡大するよう、機能やサポート等を充実させる方針です。
あわせて、KUSANAGIやWEXAL® Page Speed Technology®に含まれる高速化技術やブランドなどをライセンスとして国内外のレンタルサーバ、CDN、SaaSサービス等のプラットフォーム事業者への展開を目指します。
その他
超高速CMS実行マシン「KUSANAGI」について
KUSANAGI はプライム・ストラテジーが開発・提供する高速でセキュアな仮想マシンイメージです。世界34カ国251リージョン、国内外の主要な28プラットフォームでご利用可能(2022年12月現在)で、累計稼働台数は6.5万台を超えています(2022年9月現在)。
KUSANAGI 9では、一般的なクラウド環境 (*1) においてページキャッシュ利用時に1秒あたりの同時リクエスト数約25,000超 (HTTP時) 、ページキャッシュ非使用時に1秒あたりの同時リクエスト数約210超 (HTTP/HTTPSとも) を実現します。また、標準のLAMP環境 (*2) と比べ、ページキャッシュ使用時に約2,330倍の、ページキャッシュ非使用時に約20倍の高速化を実現します。
個人ユース向けの「無償版」、ビジネスユース向けの有償版「Business Edition」、Web高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology®」を搭載したビジネスユース向けの有償最上位版「Premium Edition」の3つのエディションを提供しています。
KUSANAGI 公式サイト:https://kusanagi.tokyo/kusanagi9/
*1 Microsoft Azure Standard D4as_v4インスタンス (2.35Ghz AMD EPYC 7452 プロセッサ 4 vCPU, 16GiB), Premium SSD LRS, 東日本リージョン, KUSANAGI 9.1.0-1, PHP 7.4.27, Nginx 1.21.4, MariaDB 10.5.13, WordPress 5.8.2 で計測
*2: Microsoft Azure Standard D4as_v4インスタンス (2.35Ghz AMD EPYC 7452 プロセッサ 4 vCPU, 16GiB), Premium SSD LRS, 東日本リージョン, CentOS 7.9.2009, PHP 5.6.40, Apache 2.4.6, MariaDB 5.5.68, WordPress 5.8.2 で計測
プライム・ストラテジーについて
代表者:代表取締役 中村 けん牛
本 社:東京都千代田区内神田一丁目2番2号 小川ビル10階
設 立:2002年12月
事業内容:
KUSANAGI Stackの開発と提供
・超高速CMS実行環境「KUSANAGI」
・高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology®」
・戦略AI「ONIMARU® David」
KUSANAGI Stack事業
・マネージドサービス
・クラウドインテグレーションサービス
・ライセンス
URL:https://www.prime-strategy.co.jp/about/
■本件に関するお問い合わせ
プライム・ストラテジー株式会社 広報担当相原までお寄せください。
プライム・ストラテジー株式会社
東京都千代田区内神田一丁目2番2号 小川ビル10階
URL:https://www.prime-strategy.co.jp/
TEL:03-6551-2995(代表) / FAX:03-6551-2941
※本プレスリリースに記載されている社名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。