セキュリティ対策を強化 / OS・ミドルウェアの自動アップデートを段階的に実現
プライム・ストラテジー株式会社(代表取締役 吉政 忠志、本社所在地:東京都千代田区、以下「プライム・ストラテジー」)は、セキュリティに特化した運用環境として、標準的なセキュリティ対策、アップデート作業の効率化、効率的で柔軟性の高い運用のサポートを実現するKUSANAGI Security Edition(仮)(以下 KUSANAGI SE)を開発、提供することを発表します。
KUSANAGI Security Edition開発の背景
サイバー攻撃の激化により、セキュリティが大きな社会課題となっています。
Webサイトも同様、日々外部からの攻撃にさらされています。個人情報の流出やフィッシングサイトへの誘導などの被害にあうと、企業の信頼やブランドの毀損につながるばかりではなく、サービス停止による事業継続性への影響や膨大な対策費用など、事業に多大な影響を与えてしまいます。
参考)サイバー攻撃を受けるとお金がかかる~インシデント損害額調査レポートから考えるサイバー攻撃の被害額~(JNSA)https://www.jnsa.org/result/incidentdamage/202407.html
アップデートの重要性の高まり
また、脆弱性が発表されると、その脆弱性を狙った攻撃が一気に増加し、攻撃が開始されるまでの期間が短くなっていることから、アップデートの重要性も高まっています。
セキュリティ対策によるコストの増大と業務の圧迫
一方でセキュリティ対策は限りがないため、標準的な運用ルールの策定や、個々の事象に対する対応の有無を判断することが難しいのです。
必要以上の対策によるコストの増大、複数のセキュリティ管理ツールやレポーティングツールなどからのアラートへの対応やアップデート作業によるリソースの圧迫、セキュリティ疲れや形骸化などが課題になっています。
課題や、対策の形骸化も課題になっています。日々の運用では複数のセキュリティ管理ツールやレポーティングツールからのアラートへの対応やアップデートによる脆弱性への対応などに多くのリソースと工数がさかれています。本来、企業や顧客を守るためのセキュリティ対応が事業活動を圧迫してしまっているのです。
そこで、わたしたちはCMSの運用と自動化で培った知見をいかし、
- 標準的なセキュリティ対策ツールと設定の提示
- アップデート作業の効率化
- 効率的で柔軟性の高い運用のサポート
により、これらの課題を解決するKUSANAGIの新規エディション「KUSANAGI Security Edition(仮)」(以下KUSANAGI SE)を提供することにいたしました。
KUSANAGI SEの開発方針
KUSANAGI SEは、CMS ・Webシステムのセキュリティや運用に課題のある企業と、構築運用を提供するSIer・制作会社等に標準的に選択いただける基盤となることを目指します。
自動アップデート – 運用コストの削減
セキュリティの運用で最も基本的で重要なのが、アップデートです。アップデートを安全に行うためには、専門的な知識と工数が必要です。
KUSANAGI SEはOS、ミドルウェア等の自動アップデート機能を提供することで、運用コストの削減を実現します。
アプリケーションに影響の少ないアップデートの自動化を提供し、AIによるテスト、巻き戻し(レポーティング)機能の提供とともに適用範囲を広げていく予定です。
統一したセキュリティ基準の提供 – マルチクラウド・マルチOS
多くの企業では、様々な環境でWebサイトやWebシステムを運用しています。BCP対策などのため、異なる環境を利用することもあります。
KUSANAGI SEは、複数の基盤で統一したセキュリティ基準と運用を実現します。
また、対応するOSをRed Hat系のLinuxに拡大し、オンプレミス環境へ提供できるようにすることも計画しています。
効率的で柔軟性の高い運用をサポート
KUSANAGI Business Editionで提供していたリスク分析機能「KUSANAGI Analyze」のセキュリティ監査機能を強化し、具体的な指示を提示する効率的で効果の高いレポーティングを提供します。WordPress向けに特化した監査では、WordPressのセキュアな運用をサポートします。
アラートを送信するための機能も別途提供予定です。
柔軟性の高い運用をサポートするためには、既存の運用フローとの連携も重要です。既存の運用フロー、レポーティングツール等との連携や自動化を容易にするためのAPIを提供します。また、WAFなどの外部のセキュリティツールを容易に導入できるように連携をすすめることを検討していきます。
主な機能
KUSANAGIの標準的なセキュリティ機能に加え、以下の機能を提供予定です。
■セキュリティツール
マルウェア・アンチウイルス対策機能
Bot対策
■セキュリティ運用
ミドルウェア・OSの自動アップデート
(テスト・巻き戻し)
■監査・レポーティング
監査 / WordPress専用監査
レポート(対策のレコメンド)
API・メール送信・PDFダウンロードなど
■脆弱性管理
RPMの脆弱性情報の提供
■KUSANAGIの標準的なセキュリティ機能
最新版ミドルウェアをKUSANAGIのリポジトリより提供WAF
SELinux対応
TLS 1.3対応
TLS 1.1以下の無効化
DoS攻撃対策
WordPress向けセキュリティ機能(KUSANAGI専用プラグイン)
などを提供予定
サーバへの負荷が課題になりやすいマルウェア・アンチウイルス対策機能では、マルウェアスキャンを構成に合わせて設定し、負荷を軽減します。スキャンの間隔などの推奨設定とカスタマイズ機能やメールやAPIでのレポートにより運用をサポートします。
IP制限・Basic認証設定機能はWordPressの管理画面やドキュメントルートにIP制限やBasic認証を簡単に設定するようにします。設定ファイルの記載ミスを軽減するほか、IPのリストによる制限設定に対応し、運用を容易にします。
ロードマップ・ご利用方法など
ロードマップ
ご利用方法など
KUSANAGIを提供している主要クラウドのマーケットプレイスから順次提供開始予定です。クラウドのプライベートオファーの利用やオンプレミス環境への提供も進めていく予定です。
※提供中のBusiness/Premium Editionからのアップグレードの提供は予定していません。移行機能を提供予定です。
ライセンス料金:未定です。VM単位の料金体系を予定しています。
サポート:専用の導入・運用サポートを提供予定です。
パートナーお取り扱い:本日発表のKUSANAGIパートナーにてお取り扱いいただけます。詳しくは発表資料をご覧の上、お問い合わせください。
プラットフォームでの新規ご提供:プラットフォームでの新規ご提供については、お問い合わせフォーム(https://www.prime-strategy.co.jp/contact-us/)で「KUSANAGIパートナー・プログラムについて」をご選択いただき、担当相原までお問い合わせください。
当社はこれからも、CMS等の運用にかかわる課題を解決し、高速、安全な運用環境を提供する製品やサービスの開発を進めてまいります。
KUSANAGIについて
超高速CMS実行環境「KUSANAGI」は、プライム・ストラテジーが開発・提供する、WordPressをはじめとするCMSを高速・セキュアに動かすための、リナックスベースの「構成(チューニング)済みサーバOS」(仮想マシンイメージ)です。KUSANAGIは世界37カ国203リージョン、国内外の主要な28プラットフォームでご利用可能です。
詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。
https://kusanagi.tokyo
プライム・ストラテジーについて
プライム・ストラテジーは「すべてはエンタープライズOSSエコシステム発展のために」を企業理念にかかげ、社会的課題をテクノロジー中心の仕組みにより解決し、社会的価値を創造することを目指しています。
Web高速化ソリューション「KUSANAGI Stack」を開発、主要クラウド等から提供するほか、WordPressをはじめとするCMS、およびサーバの保守管理を一貫体制で提供するフルマネージド型のサポートサービス「KUSANAGIマネージドサービス」やクラウドインテグレーションサービス、ライセンスの各サービスを提供しています。
【会社概要】
社名 | プライム・ストラテジー株式会社 (東証スタンダード 証券コード:5250) |
本社 | 東京都千代田区一番町8番地 住友不動産一番町ビル1階 |
代表者 | 代表取締役 吉政 忠志 |
資本金 | 4億3,425万8,100円 |
事業内容 | KUSANAGI Stack事業 ・マネージドサービス ・クラウドインテグレーションサービス ・ライセンス KUSANAGI Stackの開発と提供 ・超高速CMS実行環境「KUSANAGI」 ・高速化エンジン「WEXAL® Page Speed Technology®」 ・戦略AI「ONIMARU® David」 |
URL | https://www.prime-strategy.co.jp/ |
本件に関するお問い合わせ
プライム・ストラテジー株式会社 広報担当 吉政までお寄せください。
お問い合わせ:https://www.prime-strategy.co.jp/contact-us/
TEL:03-6551-2995(代表) / FAX:03-6551-2941
※本プレスリリースに記載されている社名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。